海洋生物学実習   Meijigakuen
第5回 曽根干潟観察  平成20年12月13日(土)・14日(日)

12月13日(土)
8:30 学校集合
8:50~ 実習内容の確認・移動
9:50~15:40 曽根干潟での生物採集
16:30~17:00 用具の片付け・まとめ
17:20 解散

12月14日(日)
8:30 登校
9:00~16:40 各ポイントで採集された生物の選別と分類・データ整理
17:00 解散

12月13日(土)

今回は、長年曽根干潟の保護活動や生物調査に携わっておられる、日本カブトガニを守る会福岡支部の高橋俊吾先生、明治学園小学

校の原賀いづみ先生の両氏に来ていただき、曽根干潟の現状について貴重なお話をうかがうことが出来た。

午前中は野鳥の観察を行う予定だったため、潮が引く前、10時前に曽根干潟に到着した。高橋先生から曽根干潟についての資料をいた

だき説明を受けたが、見慣れている干潮時と違って、堤防のすぐ下まで水が来ている様子にまず驚いた。過去の開発計画の話、それを止め

た地元住民による環境調査の話、曽根干潟に住んでいる数多くの希少種の話、これまで行われてきた調査の概要など様々な話をしていた

だき、生徒一人一人考えを深めることができた。

潮が引き始めたところで、双眼鏡や望遠鏡を用いて野鳥観察を行った。意識して見ると、ダイサギやアオサギ、頭上を通過するカワウ、水

路のコガモなど様々な鳥がいることに驚いていた。ズグロカモメとユリカモメの違いも見分けられるようになったほか、ダイシャクシギの大きな群

れ、美しいウミアイサのオス、クロツラヘラサギなど、盛り沢山のバードウォッチングとなった。

11時半頃に野鳥観察を切り上げ、葦原で貝やカニの観察を行った。希少種のヒロクチカノコやクロヘナタリなどを見せていただき、さらにこ

こにはまだほかにも珍しい生き物がたくさんいるかもしれないと聞き、驚かされた。生徒たちは元気に葦原の奥まで探検してカニやトビハゼな

どを捕まえていた。

昼食後、バスの中で原賀先生の「布絵シアター」の上演があり干潟の生き物のつながりや他校の取り組みについての様々なお話を伺った。

釣り糸が絡んで死んだクロツラヘラサギの写真には衝撃を受けたらしく、その後の生物採集の際に積極的にごみを拾う姿が見られた。

高橋先生、原賀先生はここでお帰りになり、午後はいつもどおり、班に分かれて泥の中の生物採集を行った。今回は、高橋先生のアドバイ

スで何箇所か採集地点を指定して行った。時間がおしてあわただしい採集となったが、前回の反省もあって効率的に作業を行っていた。早く

終わった班から片付けの作業を行ったが、ここでも自発的に役割分担をして無駄のない作業をする様子が見られた。結果として、これまで1

時間近くだらだらと行っていた後片付けを、30分以内に余裕を持って行うことが出来た。

12月14日(日)

これまでと同じく、朝から採集した生物の選別・同定作業を行った。これまでの反省から、選別漏れがないか、別の生徒に必ずチェックして

もらうようにした。その成果か、小型の貝類やゴカイ類の数がこれまでのデータより多くなった。寒さのせいか生物の種類はさほど多くなく、スム

ースに分類作業が行えた。後片付けも手分けして効率よく行ったが、効率が良すぎてうっかり貴重なサンプルを捨ててしまうというハプニング

もあった。

 4回の曽根干潟での実習と天草での宿泊研修を通して、生徒の中に「何かをしたい」という気持ちが芽生えてきたのを感じる。まだよく分かっ

ていないことを調べてみたい、地域や環境のために役立ちたい、ネットで見つけた知識を検証してみたい、調査を通じて疑問に思ったことを

調べてみたい・・・学校生活の中の限りある時間のなかでどこまでできるかはわからないが、生徒達の「やってみたい」気持ちを大切に、来年

度以降の活動を行っていきたい。

第4回 曽根干潟観察  平成20年11月1日(土)・2日(日)

11月1日(土)
13:00授業終了後、集合
13:10~ 荷物の積み込み・移動
14:20~16:30 曽根干潟での生物採集
17:30~18:00用具の片付け等
18:00 解散

11月2日(日)
8:30 登校
9:00~17:20 各ポイントで採集された生物の選別と分類
17:30 解散

11月1日(土)前日に、使用する用具の準備および事前指導。当日は授業終了後、13時半に出発した。干潟では生徒を7班に分け、干潟内

の6区画でのコドラート調査と、区画を区切らずカブトガニを探索するグループに分担し、干潟に出て活動を行った。前回に比べて泥が柔ら

かく、足を取られる者が続出した。気温が低くなったために生物の活動が鈍く、カニの姿があまり見られず、また、観察出来たカブトガニはわ

ずか4匹であった。その代わりに水鳥の足跡が多数見られるようになっていた。学校に戻ってからは、使用した用具を水洗いし、試料は冷蔵

庫に保管して、フィールドで気がついたことをメモ書きした。11月2日(日) 朝から生物の選別・同定の作業を行った。 ほとんどの生徒は2回

目以上の作業となったため、効率よく作業ができるようになってきた。採取した砂の中から体長わずか6ミリほどのカブトガニの幼生が2匹見つ

かり、初めて見る小さなカブトガニにびっくりしていた。このカブトガニは海に帰さず、理科室で飼育を試みることになった。10月の文化祭でこ

れまでの実習を元に発表を行い、その反省を持って今回の実習に臨んだ。

第3回 曽根干潟観察  平成20年9月13日(土)・14日(日)

海洋生物学実習(海の生き物クラブ)報告

曽根干潟観察(第2回)

9月13日(土)
8:50~9:20 作業内容の確認
10:30~13:30 干潟での採集
14:30~17:30  試料の同定

9月14日(日)
8:30~9:30 前日の片付け
9:30~15:40 試料の同定・まとめ

 前日から天気が悪く実施が危ぶまれたが、当日は天気に恵まれた。

 前回の天草での実習に参加した生徒が中心になって、今後SSHとして研究を進めていくために何をしていかなければならないか、実際に

どんな研究を行っていくかなどについて何度も話し合いを重ねてきた。そこで、今回の実習でも、計画段階から生徒が参加して積極的に意

見を出し、必要な器具の一部を自作するなど、生徒が主体の活動となった。そのため、当日の朝は、教師からの事前指導はほんの少しで、

生徒が主体で班ごとに活動内容を再確認していた。

  生徒の多くはもう泥に埋まることもなく、しっかりした足取りで干潟での活動に取り組んでいた。干潟では生徒を7班に分け、そのうち6班は

曽根干潟の中心部分の5区画と、離れたところにあるアシ原の計6ヶ所でそれぞれ泥を採取し、さらに生物をふるい分けて持ち帰った。残る1

班は、干潟全体を歩き回ってカブトガニを探した。学校に戻ってから、持ち帰った生物を砂の中から取り出し、大まかに4つの分類群に分け

てから種の同定作業を行った。天草の臨海実験所とちがって図鑑が少なく、専門家のアドバイスも得られないため、同定は非常に困難な作

業となり、翌日まで続いた。それでも、インターネットで写真サイトを検索したり、図鑑の検索表を利用したり、また、天草の実習で得た知識を

フルに活用して、大半を分類できた。

  その後、生物リスト、調査ポイントごとの個体数などを表にまとめて終了した。後日、参加した生徒が集まって、今回やり残した作業のほか、

データのまとめや、文化祭での発表の準備を行っていく。

第2回 天草宿泊研修 平成20年7月19日(土)~7月22日(火)
海洋生物学実習(海の生き物クラブ)
天草宿泊研修

7月19日(土)
13:00 学園出発
18:00 臨海実験所到着
20:00~21:30 実習の目的と翌日からの調査についての説明

7月20日(日)
9:00~12:30 船による生物採集
13:30~17:30
干潟での生物採集(砂干潟・泥干潟)
20:00~23:00
各ポイントで採集された生物の選別と分類

7月21日(月)
8:30~25:00 
引き続き、生物の選別、
分類、生物名の決定(同定)、発表準備

7月22日(火)
9:00~11:30 実験室の掃除・プレゼンテーション
12:00 臨海実験所出発
17:00 学園到着

 天草の九州大学理学部附属臨海実験所で、沿岸部の底生生物調査を実施しました。

参加した高校生17名(男子8名、女子9名)は6月に指導して頂いた森先生との再会と本格的な活動に大きな期待をもって参加しました。

2日目、船での作業は採集した海底の土壌を海水で洗うチームワークと力のいる作業でしたが、きれいな海と風が大変心地よく生徒たちもて

きぱきと動いていました。その後、船で通った場所が干潮で干潟になるのを待って、砂干潟と泥干潟の2箇所で歩いて生物採集を行いました。

2日目夜から3日目で、採集した生物を選別した後、「軟体動物」「節足動物」「環形動物」「その他の動物」の4つの班に分かれて実体顕微鏡と

専門書を見ながら同定を行いました。地道な作業ですが、意見交換しながら生物名を決定し、先生に「合ってるよ」と言われた時のうれしそうな

顔はきらきらしていました。自分たちが同定した生物の中から特に興味を持ち、思い入れの深い生物を選んで、深夜まで最終日のプレゼンテ

ーションの準備をしました。

最終日、みんなの前で発表しました。森先生から各自アドバイスをいただき、またTAからもヒントになる質問をしてもらい、充実したプレゼンテー

ションになりました。今回の経験は大変貴重なもので、これからの曽根干潟での調査に生かせるところがたくさんありました。9月に早速曽根干

潟へ調査に出かけるので、今回参加した生徒がリーダーシップをとってくれることを期待しています。

以下は生徒の感想

・自分の担当した生物は一生忘れないと思う。同じ目標や興味を持った仲間と過ごせたことも良かった。

・魚やカニなど「生物」といわれて思い浮かべるものが少なく、生物がいないのかと思ったが、よく調べると多種多様な小さな生物がぎっしりいて

驚いた。

・4日間真剣に取り組んだことを忘れずに将来に行かしていきたいと思う。

・途中にとても辛いと感じたときもあったが、それも自分の糧になると思った。
第1回 曽根干潟観察  平成20年6月15日(日)

海洋生物学実習(海の生き物クラブ)報告

~曽根干潟観察第一回目から

8:30 生徒登校。着替え

9:00~ 高校理科室にて森先生の講義

10:00 貸し切りバスにて曽根干潟へ移動

10:30~13:00 曽根干潟で生物採集および昼食

13:15 貸し切りバスにて学校に戻る

14:30~16:50 採集物の整理および森先生の講義

17:00解散

 6月15日(日)、第一回目の曽根干潟観察が行われました。あいにくの雨天のため、干潟での活動時

間が短縮されましたが、事前の森先生による講義を受けたおかげで、生徒は泥と格闘しながらそれ

ぞれにいろいろな生物を見つけて採集することができました。 持ち帰った泥の中からもさまざまな生

物が見つかり、生徒は初めて見るタイプの生物の姿に興味津々。また、分類作業では予備知識のな

い中で、自分で考えて特徴的な部分を見つけ出して作業を行う様子が見られました。以下は生徒の

感想です。 先生のお話から、自然界を「分ける」だけでも結構大変だと思った。 水の中と陸の中間の

ような干潟だったが、生物の呼吸はどうなっているのだろうと思った。 貝を観察して、一見全て同じ種

類に見えたけれど、微妙な違いがあることに気がついた。